昭和40年代初頭、長野県北部に位置する奥信濃では、いつか信州で育てたおいしい牛肉を「信州牛」として世に出したいと、地元の畜産家たちが本格的な研究に取り組みはじめました。試行錯誤を重ね、研究会のメンバーが着目したのは信州特産の「りんご」。牛のえさに加えてみたところ、健康維持に役立つばかりでなく、良質の霜降り肉の生産をもたらすことが分かりました。
こうして、「立派な牛は、立派な舞台にのせて世にだそう」と、昭和47年にすき亭が誕生。奥信濃の畜産研究会のメンバーのひとり、当店初代社長の掛川幹夫は、この日のためにと全国から十数年かけて銘木を集めていました。選ばれた場所は、長野県庁に近い、旭山のふもと。建坪220坪の贅を尽くした純和風の建物は、今も裾花川のやさしいせせらぎとともにお客様をお迎えしています。
創業以来、すき亭の味を支えてきたのは、「素材」へのこだわりにほかなりません。「りんごで育った信州牛」は、「肉質」「脂質」「霜降り」のバランスに優れ、甘くてやわらかな舌触りが特徴。奥信濃の牧場にはすき亭専用の牛舎があり、生産から販売まで一貫した厳しい品質管理のもと、最上級のお肉だけを一頭買いして皆様にお届けしております。
お客様には常に「本物」をお召し上がりいただきたい――。創業から変わらない私たちの思いは、すべての素材選びと料理に通じております。野菜やお米もできる限り近隣で採れたものを仕入れ、昔ながらの手作りの味にこだわりつづけております。
美味しいお料理をお召し上がりいただくだけでなく、お客様の時間を喜びで満たすおもてなしをしたい――。創業以来、すき亭ではお越しいただいたお客様への感謝の気持ちを大切に、おひとりおひとりが心地よい時を過ごせるよう、精一杯の心づくしにつとめております。昼・夜ともお気軽にお食事にご利用いただくことはもちろん、お祝い事や記念日、大切な方との大切なひとときに、いつも思い出していただける店でありたい。高品質の信州牛を、最高のシチュエーションで召し上がっていただくため、お料理やご宴席の内容など、さまざまなご要望にお応えしておりますので、いつでもお申し付けください。
創業から半世紀、たくさんのお客様に支えていただきながら変わらぬ味を提供して参りました。
北信州の豊かな自然環境と風土に囲まれ、特産のりんごを食べて育った「りんごで育った信州牛」ならではの、甘味と旨味をご賞味ください。
代表取締役社長 掛川 明彦